私が長年愛してきたのは犬でした。完全なる「犬派」として犬との生活を楽しんできたのですが、ある時ふと猫に興味を持つようになりました。そして、出会ったのが「ラグドール」という猫です。ラグドールは「犬のような猫」とも呼ばれるほど、その性格は驚くほど温厚で人懐っこいもの。まるで私の犬好きな気持ちを猫へと変えるための中間的な存在のようでした。
ラグドールを知るきっかけになったのは、ペットショップでの偶然の出来事です。ある日、猫を見ながら「飼いたいけど、どうかな」と考え込んでいた時、店員さんが突然ラグドールを抱きかかえ、「どうぞ」と私に渡してくれたのです。私は猫を抱くこと自体が初めてで、少し戸惑いもありました。しかし、その柔らかくてフワフワした体に触れた瞬間、私はもう「戻れない」と感じました。その触感は一度味わってしまうと忘れられないものです。そして、私の腕の中で無防備にゴロゴロと喉を鳴らすラグドールの姿は、まさに癒しそのものでした。
ラグドールの魅力はその外見や触り心地だけではありません。ラグドールは非常に人懐っこく、特に子どもたちとの相性が良いとされています。ラグドールの性格は穏やかで、忍耐強く、子どもと一緒に生活する家庭にぴったりだという話をインターネットでよく目にします。実際に我が家には小さな子どもが二人いるため、子どもたちと一緒に成長し、家庭に温もりをもたらしてくれる存在として、ラグドールは最適だと感じました。
犬を飼っていた頃、我が家のフレンチブルドッグは私の妊娠から出産、そして子どもたちの成長をずっと見守ってくれていました。しかし、愛犬が亡くなった後、心にぽっかりと空いた穴を感じ、しばらくは新しいペットを飼わないでおこうと思っていました。育児に追われている日々もあり、余裕がないと感じていたのです。ですが、ある日実家で妹が飼っている猫と、3歳の姪が一緒に遊んでいる姿を見て、心が動かされました。ペットは確かに家庭に幸せをもたらし、家族の絆を深めてくれる存在です。私の中にある不安や疲れが、ペットとの生活によって癒されるかもしれない。そう思い始めました。
子どもたちが成長し、思春期に入った時、ペットが家族の間での良い「潤滑剤」としての役割を果たしてくれるのではないか、なんて少し早すぎる想像をしてしまうほどです。今の私たちの家には、新しいメンバーが必要だと感じています。
こうして、我が家に新たな家族として迎えることになったのが「ラグドール猫」。まだ猫を飼う経験はありませんが、ラグドールとの生活がどれほど温かく、幸せなものになるのか、今からとても楽しみです。
